コンピュータ・リテラシーの文字入力の実習には,多機能テキストエディタ EmEditor (えむえでぃたー) を利用します。テキストエディタには,「メモ帳」のようにWindowsに標準でついてくるものもありますが,大学PC に導入されている EmEditor Professional はシェアウエア [e-Words] と呼ばれる有料のソフトウエアです。シェアウエアは利用者がダウンロードをおこない,パソコンにインストールして一定期間 (EmEditor の場合は30日間) 試用することのできるソフトで,正式に利用するためには使用料を払う必要があります。
EmEditor には,機能を制限したフリー版もあります。コンピュータ・リテラシーの授業でおこなう実習はで充分ですので,そちらを利用するのもよいでしょう。ダウンロードを行ない,各自 USB メモリなどで持ち帰って自宅PCにインストールしてみてください。大学と同じソフトウエアを使って練習ができるようになります。
EmEditor には,機能によって Free 版,Standard 版および Professional 版があります。大学のPCには Professional 版 (最新版12.0) が入っています。EmEditor は多言語の処理に強いツールですので,EmEditor が気に入った人,しっかり利用したいと考える人には Professional 版の利用をおすすめします。
[2005-04-11, 2013-04-10 更新]
第1回授業で触れたように,大学では,パソコンを買うよう強制することはありません。大学のパソコンやネットワークを使いながら,情報機器を扱うための基礎的な知識を充分に得ることができます。
大学では,PCをはじめとする情報設備は 情報FDセンター によってしっかりとメンテナンスされています。そのため,パソコンの利用環境やソフトウエアがあらかじめ導入され,「パソコンをネットワークにつなげるのはどうしたらよいのか」を知らなくともすぐネットワークが使える状態になっている一方,学生用のPCに自由にソフトウエアをインストールしたり,パソコンを自分の思い通りに設定する,といったことはできません。
もし,大学のパソコンを使うだけに飽き足らず,その仕組みや機能をもっと理解し,自分でパソコンを管理できるようになりたいとすると,パソコンを購入して使うことはとてもよい勉強になります。これからパソコンを買いたい皆さんは,以下の点に留意してください。
- 大学のパソコンは2013年4月から Windows 7 Professional という基本システム (Operating System, OS) [e-Words] が使われています。大学PCと同じ基本システムのパソコンを購入するのが勉強には有利なのですが,現在,既に新しい基本ソフト Windows 8 が発売され,今後パソコンを購入する場合は Windows 8 を選択しなければならない場面が多いと思います。
- Windows 7 と 8 は多くの点で操作方法が異なります。この点については多くの書籍やウェブページがありますので,情報収集してみてください。Windows 8 には,タブレットなどキーボードのない環境でも快適に使用できるような機能が多く盛り込まれているほか,ウィルス対策を含めたセキュリティ機能の充実,起動やアプリケーションの動作の高速化など多くの機能向上が盛り込まれています。
- Windows 7 にはいくつかのエディションがあります。Windows 7 の比較 (Microsoft 提供) を参照してください。Windows 7 には Home Premium と Professional, Ultimate の3種類があり,大学PCに導入されている Professional は Home Premium の上記エディションで,ネットワーク環境において有利な機能を数多く備えています。Windows 8 にもいくつかのエディションがあり,また 8 とは別に Windows RT という簡易版 (Office が付属している) も発売されています (比較ページはこちら)。
- 大学PC では,ワープロ,表計算,プレゼンテーションなどのパッケージとして Microsoft Microsoft Office 2010 (Word 2010, Excel 2010, PowerPoint 2010 など) が利用できます。新たに購入する場合,殆どの人は最新版の Office 2013 を購入することになります。2010, 2013 にはいくつかの機能の違いはありますが,使い方は比較的よく似ています。
一方,以前からパソコンを使っている人は,自宅のパソコンに Office 2007 ないしより古い Office 2003 の製品 (Word2003, Excel 2003, PowerPoint 2003 など) が入っている人もいると思います。Office 2007 は Office 2010 の1つ前のバージョンで,使い方は 2010, 2013 と比較的似ています。しかし,Office 2007 より前の Office 製品は,操作や機能,保存するファイルの種類に大きな違いがありますので注意しなければなりません。どうしても大学のパソコンで Office 2003 を使いたい場合には,アプリケーションサーバを利用して起動することができます。気になる人はTAさんに訊いて試してみてください。
- 大学のパソコンと自宅のパソコンとでデータをやりとりするにはUSBメモリ [e-Words] を利用するのが便利です。また,CD-RW ドライブ [e-Words] がついているパソコンであれば,ファイルを書き込む作業をおこなうことで CD-RW を使って大学のパソコンと自分のパソコンでデータをやりとりできます。なお,持ち運び可能な二次記憶装置としてよく使われるフロッピーディスク (FD) や,デジタルカメラなどで使われる「メモリカード」と呼ばれるカード型のフラッシュメモリ (CompactFlash,SmartMedia,SDメモリー,メモリースティック,MMC,xDピクチャーカードなど) は,学生用PCでは直接利用できません。自分でUSBメモリにコピーしてから利用することになります。
[2005-04-11, 2013-04-10 更新]