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ユーラシアプロジェクト

ユーラシアプロジェクト「ユーラシア人口・家族史プロジェクト」(Eurasia Project、通称EAP)は、「社会を構成する基層は、人口と家族であるという認識に立ち、近代化、都市化、国際化によって変容する以前のユーラシア社会を比較検討する」ことを目的に、速水融氏代表とする国内外50名を超えるメンバーによって1995年から5年間にわたって取り組まれました。文系としては巨大な国際共同研究プロジェクトです。このプロジェクトに対して、文部省科学研究費(創成的基礎研究・新プロ)の助成が行われ、 京都の国際日本文化研究センターを中心に、東京・新宿の麗澤大学東京研究センターをサテライトとして行われました。

ユーラシアプロジェクトの活動と成果は故)浜野潔氏によって整理・WEB化され、関西大学のホームページ上で2000年8月25日まで更新されていました。ご遺族と関西大学の了承を得て、本サイトに移行しています。

日本国内におけるユーラシアプロジェクトの成果の一部は以下にまとめられています。
速水融編『近代移行期の人口と歴史』 ミネルヴァ書房, 2002年
速水融編『近代移行期の家族と歴史』 ミネルヴァ書房, 2002年
これ以外にもたくさんの成果が上がっています(参考:落合恵美子「ユーラシアプロジェクトの達成—歴史人口学と家族史」 東京大学社会科学研究所

ユーラシアプロジェクトは終了しましたが、プロジェクトで収集された史料や、方法論、そして研究メソッドは今も学際的・国際的研究成果となって内外で発表され、各界の注目を浴びています。

国際プロジェクト(Eurasia Project)は5カ国20名以上の研究者と共にその後20年来続いており、その成果は米国マサチューセッツ工科大学出版(MIT Press)からシリーズで出版されています。
Eurasian Population and Family History