危機言語関連の活動の記録
日本言語学会「危機言語」小委員会が主催・後援・関係したイベントについて,2003年度以降に開催されたものをまとめました。
- 日時:2009年3月14日(土) 13:00~17:30
- 場所:東京大学文学部 法文二号館 一番大教室
- 主催:日本言語学会 (「危機言語」小委員会)
プログラム:
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- はじめに 呉人 惠 (富山大学,「危機言語」小委員会委員長)
- 世界各地の言語再活性化運動の現状と今後の展望 角田 太作 (東京大学)
- アイヌ語の復興とアイヌ語研究 佐藤 知己 (北海道大学)
- 琉球語の再活性化と地域文化研究―多様性と正統性のはざまで― 西岡 敏 (沖縄国際大学)
- 現代方言とフォークロリズム―秋田の事例から― 日高 水穂 (秋田大学)
- 総合討論 司会:佐々木 冠 (札幌学院大学)
- マア語の2つの変種内の「バントゥ化」 (安部 麻矢)
- ティディム・チン語の人称標示 (大塚 行誠)
- プラン族の動物世界―言語データを援用した文化研究― (山田 敦士)
- 方言差をどう「書く」か―ウイルタ語文字教本の表記と今後の記述研究― (山田 祥子)
※ 概要はこちら
- 日本語関係節主要部の統語と意味 (加藤 重広)
- ユーマ語族における主要部内在型関係節 (市橋 久美子)
- ポー・カレン語の3種の関係節―「後置型」「前置型」「標識介在型」― (加藤 昌彦)
- コリャーク語の分詞による関係節と格標示 (呉人 惠)
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- ニヴフの現在(いま) (金子 亨)
- ダパ語の方向接辞 (白井 聡子)
- チノ語悠楽方言の動詞複合形式 (林 範彦)
- 琉球語宮古池間方言の動詞の時間・様相特性 (林 由華)
※ 概要はこちら
- イントロダクション 角田 太作 (東京大学)
- ハイダ語 (北米先住民諸語) と活格類型論 堀 博文 (静岡大学)
- グルジア語 (南コーカサス語族)における活格性 児島 康宏 (東京外国語大学/学振)
- 琉球方言の主体-客体表現から まつもと ひろたけ (別府大学)
- ニヴフ語の条件的有生性標識について 金子 亨 (千葉大学名誉教授)
- 発表者による討論 コメンテーター:佐々木 冠 (札幌学院大学)
- 質疑応答
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- コリマ・ユカギール語使役文の構造 遠藤 史 (和歌山大学)
- 水海道方言の文法から見えてくるもの 佐々木 冠 (札幌学院大学)
- こうすればもてる!―アリュートル語の所有表現― 永山 ゆかり (北海道大学スラブ研究センター非常勤研究員)
- ことばが分ける二つ、組合せる二つ―ドム語(パプア・ニューギニア)― 千田 俊太郎 (東京大学/日本学術振興会)
- 日時・場所:2006年2月11日(土) 13:00~17:20 (於 学士会館)
- 主催:日本言語学会「危機言語」小委員会
- 総合司会: 梶 茂樹 (京都大学)
- 講演:
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- フィールドワーカーの受難と希望の地:多言語社会アフリカでマイノリティ言語を調査する 宮本 律子 (秋田大学)
- "Responsibility amid Objectification: Negotiation Ethics in Fieldwork and Data Collection" Hull M. Kerry (麗澤大学)
- ことば、その限りない豊かさとかけがえのなさ:ツンドラのトナカイ遊牧民が紡ぐコリャーク語を掘り起こす 呉人 惠 (富山大学)
- フィールドの風景:調査される側からはどう見えるか―アイヌ語― 奥田 統己 (札幌学院大学)
- ポスターセッション:
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- 水海道方言の文法から見えてくるもの 佐々木 冠 (札幌学院大学)
- 分析にチャレンジ!東シベリアのコリマ・ユカギール語の使役文 遠藤史 (和歌山大学)
- ことばが分ける二つ、組合せる二つ―ドム語 (パプア・ニューギニア) 千田俊太郎 (東京大学/日本学術振興会)
- 過去と未来のない言語―カムチャッカのアリュートル語 永山ゆかり (北海道大学スラブ研究センター非常勤研究員)
- 抱合と複統合性:概観 渡辺 己 (香川大学)
- チュクチ語の抱合と複統合性 呉人 徳司 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
- ヌートカ語の語彙的接尾辞と複統合性 中山 俊秀 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
- エスキモー語からみた複統合性の諸問題 宮岡 伯人 (大阪学院大学)
文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究 「環太平洋の<消滅に瀕した言語>にかんする緊急調査研究」 の研究成果の一環として開催されました。
- 日時・場所:2004年11月10日(水)~11日(木) (於 東京国際交流館)
- 主催:平成17年度文部科学省科学研究費補助金「研究成果公開促進費(A)」補助事業
- 後援:日本言語学会,日本文化人類学会,生き物文化誌学会,日本音声学会,日本教育学会,日本方言研究会,沖縄言語研究センター,国際交流基金,社会言語科学会
- Haya 語は Swahili 語より 50 倍難しい 梶 茂樹 (東京外国語大学)
- オーストラリア東北部ワルング語 (Warrungu) の統語的能格性:世界でも稀な宝石 角田 太作 (東京大学)
- 複雑な指示詞体系をもつ言語―シベリア・ユピック語 (Siberian Yupik) 永井 佳代 (日本学術振興会特別研究員)
- いま起こりつつある形態的変化:シネヘン・ブリヤート語 (Shinekhen Buryat) 山越 康裕 (北海道大学大学院)
- 日時・場所:2004年1月23日(金) 10:00~18:00 (於 学士会館)
- 主催:日本言語学会「危機言語」小委員会
- 問題提起:
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- 国連人権委員会における先住民族の権利宣言を準備する活動について 上村 英明
- 「文化の多様性」を守るユネスコの活動と少数民族の言語に関する二,三の事例について 野口 昇
- 特定領域研究「環太平洋の言語」(1999-2003) を終えて―危機言語調査研究に関する今後の課題― 宮岡 伯人
- 記録保存か、復興保持か―危機言語への2つの取り組み方をめぐって― 呉人 惠
- 少数民族言語を守るための国際的社会的条件について 角田 太作
- (財)アイヌ文化振興・研究推進機構などの活動について 中川 裕
- パネルディスカッション:
- 「危機言語」の国際社会的状況―言語維持のための戦略―について 講演者ほかによる問題提起と討論;司会:金子 亨
- ポスターセッション:
- 「危機言語」現地調査報告
- 危機言語について 遠藤 史 (和歌山大学)
- コリャーク語 (Koryak) 呉人 惠 (富山大学)
- エチオピア、オモ川流域の失われる脅威にある言語 稗田 乃 (大阪外国語大学)
- 海岸ツィムシアン語 (Coast Tsimshian) 笹間 史子 (大阪学院大学)
- ムラブリ語 (Mlabri) 坂本 比奈子 (麗澤大学)
- アイヌ語現地調査の現状と到達点 奥田 統己 (札幌学院大学)
- アイヌ文化における鳥類・魚類―民俗語彙とその背景にある知識― 加藤 陽一郎 (琉球大学大学院)