SNS とキャリア
トップページのコラムでは,千葉の近況を写真を添えてご紹介。気ままに更新します。古いコラムはこちらにあります。
匿名主義が中心の日本のネット社会にも,実名主義をとる Facebook などの SNS がずいぶん浸透してきました。この大学 SNS を利用している人にも,その可能性や影響力の大きさを感じている人は多いのではないでしょうか。
匿名で何でも言える世界と SNS のような現実とのつながりを意識させる世界とは「住み心地」がずいぶん異なるように思われます。
今年度から,外国語学部のコンピュータ・リテラシーでも,ブログやSNSなどネットワークコミュニティーでの活動のあり方について,取り上げる予定ですが,はたしてうまくいくでしょうか...
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さて,以下は SNS の利用において日本より先行している欧米でのキャリアと SNS の関係に関する事例(アメリカとイギリスの調査会社の報告)ですが,果たして日本での状況はどうなのでしょう。まず,SNS が転職や仕事のネットワーク作りに大いに役立つ,とする報告があります:
ソーシャル・ネットワーク経由で転職を果たした米国人の数が2,200万人に (Computerworkd 2011-11-17)
一方で,SNS での振る舞い(言動)と現実の人柄とが違いすぎる事例を人事関係者はあまりよく思わない,という調査もあります:
「採用応募者のSNSを見て門前払い」テクノロジー企業の5分の1 (Computerworkd 2012-03-21)
理想的には,SNSのつながりと現実のそれとはマッチしているべきなのでしょう。転職を考える人のうち,現実の仕事関係のつきあいのためにSNSを利用することは,その意味で筋が通っているわけです (そういう人がこれだけいた,というのもすごい話ですが)。一方で,インターネットのコミュニティーには現実とのギャップがつきもの。実名であることが後者のようにあだになってしまうこともあるのはうなずけます。
そもそも,純粋に SNS を通じインターネットでのコミュニケーションを楽しむ人にとって,インターネット上のつながりは実生活と離れているから楽しいのであって,両者を結びつけたいとは思わないに違いありません。
じゃあ,SNS でそういう楽しみ方をしてはいけないのか?折り目正しいことを伝えるだけでは「伝える」ことのおもしろみは半減します。SNS を使うことには実名であることゆえ「責任」がある。そのことを踏まえて考えると,自分の主義・主張,関心を把握し,これから自分がどこに向かっていくのかを見つめるための活動として SNS を捉えれば,それが現実の生活と少しくらいの開きがあったところで別に気にならない (デメリットを感じる後ろめたさがない) のではないかと思います。
私の場合 SNS はもっぱらフィンランド人とのやりとりばかり。そこに日本での友人や知人,仕事関係者が入ってきてもたぶん困ってしまいます。でも,それでよいのだと思いますし,SNS の魅力をむしろなかなか享受してるじゃないか,と自分なりに満足しています。また,最近使い始めた SNS の時間軸機能を眺めていると,自分の考えてきたことがその変遷とともに突然見えてきてびっくりします。例えば,私は震災を機に「政治とは何か」について,ものすごく考えるようになったようです。
結局キャリアについてのアドヴァイスには結局全くなっていませんが,「自分はこういう人間だ」ということが確認できる,自分を深め,また高めることができる,SNS がそんな発展的なコミュニケーションの場であるとすれば,それは現実と違うコミュニティーであれ,現実生活ひいては私自身をより豊かにしてくれるかけがえのない場所であると言えそうです。そして,現実とは異なるコミュニティを作りたいと思うのであれば,ぜひそういう気概を持ってチャレンジしてほしいと思います。
というわけで,ちょっと前に書いた道徳科学の教科書の副読本に寄稿した内容 がその後震災などがあってちょっと古くなってしまった感があるので,アップデートも兼ねた雑記でした。 [画像: mini (22.1KB, 320x240) | small (84.4KB, 640x480)]
ただし,一部のWebページやオンラインサービスはSSL-VPNでは正しく利用できません。「便利なリンク:学内のみ」のリンクで「*要NC」と印のあるものはNetwork Connect (NC) というツールを使って大学ネットワークに接続してからアクセスしないと正しく接続・利用できません。(また,Moodle には「*要NC」と記していませんが,リッチテキスト編集など一部の機能は SSL-VPN でアクセスした場合使えません。)