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プロジェクト概要

麗澤大学 人口・家族史研究プロジェクト 〈Population and Family History Project at Reitaku〉は、麗澤大学名誉教授・速水融先生が寄贈された、近世~近代の人口史料を中心としたデータを整理し、これをベースとした人口、家族、社会の長期的研究の継続と発展をめざしています。

この研究は、速水先生が1960年代初めにヨーロッパから「歴史人口学」の研究方法を導入、慶應義塾大学を拠点に資料収集と研究を開始されたことに端を発します。1995年、国際日本文化研究センターにおいて「ユーラシア・プロジェクト」(『ユーラシア社会の人口・家族構造比較史研究』文部省科学研究費補助金創成的基礎研究)がスタート、1995年に麗澤大学東京研究センター(新宿アイランドタワー内)に拠点を移し、継続してきました。

本プロジェクトは、これらの流れを受け継ぐ形で、2006年12月に、麗澤大学・経済社会総合研究センターのプロジェクトとして柏キャンパスを拠点にスタートしました。このプロジェクトでは、長年収集されてきたデータの整理及び、これらを利用した研究の継続と発展をめざします。人口減少期に入り、決定的な転換点を迎えている現在の日本について、長期的視点にたって人口・家族・社会を考察することにより、その普遍性や特異性に新しい光を当てていきたいと思います。 世界でも稀有の人類の「世界遺産」ともいえる日本の人口史料が、ビッグデータとして構築され、世界各地における同様のアーカイブとの間にネットワークを構築するならば、詳細で確実性の高い民衆の日常生活の分析に基づく、新しい歴史学・社会科学の創造が展望されるでしょう。

麗澤大学 人口・家族史研究プロジェクト 代表 黒須 里美


関連ファイル
(1) 『麗澤教育』 Thank you Francisco Xavier, Thank you Akira Hayami:速水先生寄贈資料の紹介とプロジェクト発足について
(2) 2006年プロジェクト発足記念公開シンポジウムの報告書