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| ベトナムの民間版画は「TranhTet」(新年の絵)と、より宗教的な「TranhTho」とに分けられる。代表的な生産地としては、DongHo(BacNinh省ThuanThanh県)、HangTrong(ハノイ)、KimHoang(HaTay省)、NamHoanh(NgheTinh省)、Shih(フエ)などである。このうち、ハノイの東方約40キロのDuong川沿いの堤に位置するDongHo村のものが、とくに有名である。 |
| DongHo村の起源は明確に伝えられていないが、16世紀に建てられたパゴダの1つによって1680年という日付が刻まれている。DongHoの木版画は数百にも及ぶ遺産が残されているが、毎年消費者の注文によって新しいコピーが刷りつづけられている。版画に用いられる紙は「ゾー(Dzo)」と呼ばれるパピルスのような植物の樹皮から作られ、光沢を出すためにdiep(カキの貝殻)を浅い水盤にはったものを付着させる。インキは、ベトナムで産出される植物あるいは鉱物資源からつくられる天然素材である。とくに、赤色は辰砂(朱)の粉末から、鮮やかな白は海の貝殻(カキガラ)の粉、黒は竹の葉を焼いた炭から作られる。 |
| DongHo版画に描かれた内容は、漢字を多用した中国年画の影響の強いもの、ベトナム固有の文化が色濃く反映したものなど、その豊富な題材に驚かされる。ここでは、最近収集した代表的なものをいくつか紹介しておくことにする。 |
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