![]() | ||
![]() |
![]() |
last update: 2002-04-28 |
2001年度海外出張報告:滝沢 |
||
以下のテキストには一部日本語 (JIS) で表記できない文字があり,文字参照をつかって記述しています。お使いのWWWブラウザによっては参照した文字がうまく表示されないことがあります。ご了承ください。
コーパスを利用した日独対照研究をおこなっている Felix (Muller) Sasaki 氏と面会し,氏のデータベース「Datenbank japanischer Satz- und Äusserungsmuster」および開発中のコーパス検索システムについて説明をうけた。データベースには,福岡大学で作成された日本語母語話者(NS)および同非母語話者(NNS)の会話データ (http://corpus.fit.ac.jp/jdocs/content.htm) や ATR の会話データが使用され,日本語の照応関係や敬語などに関する分析がおこなわれている。
また,Sasaki氏の研究に関連して,会話など,複雑な構造をもつコーパスへのタグ付けを研究するプロジェクトである MATE (Multilevel Annotation, Tools Engineering) についても情報を得た。MATE は,会話のタグ付けガイドライン MDAG (MATE Dialogue Annotation Guidelines) を公開している。
コーパス分析ツールの開発者として著名な Oliver Mason 氏を訪問し,コーパス分析ツールの開発言語としての Java の利点について議論した。Mason 氏が開発した形態素解析ツール Qtag は Java で書かれており,resource flie を書き換えれば日本語にも対応するとのアドヴァイスを受けた。
次に,Geoff Barnbrook 博士,Susan Hunston 博士と個別にミーティングを行ない,滝沢が研究内容について発表し,意見を交換した。
最後に,クロアチア Sveučilište "J. J. Strossmayera" Osijek 大学の Pedagoški fukultet より研究員として来ている Tanja Gradečak-Erdeljič 氏より,Croatian National Corpus に関する情報を得た。