last update: 2002-04-28

2001年度海外出張報告:滝沢

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出張の概要

期間:
2001年10月4日〜14日
訪問地:
ドイツ Bielefeld 大学 および 英国 Birmingham 大学

ドイツ Bielefeld 大学訪問

コーパスを利用した日独対照研究をおこなっている Felix (Muller) Sasaki 氏と面会し,氏のデータベース「Datenbank japanischer Satz- und Äusserungsmuster」および開発中のコーパス検索システムについて説明をうけた。データベースには,福岡大学で作成された日本語母語話者(NS)および同非母語話者(NNS)の会話データ (http://corpus.fit.ac.jp/jdocs/content.htm) や ATR の会話データが使用され,日本語の照応関係や敬語などに関する分析がおこなわれている。

また,Sasaki氏の研究に関連して,会話など,複雑な構造をもつコーパスへのタグ付けを研究するプロジェクトである MATE (Multilevel Annotation, Tools Engineering) についても情報を得た。MATE は,会話のタグ付けガイドライン MDAG (MATE Dialogue Annotation Guidelines) を公開している。

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英国 Birmingham 大学

コーパス分析ツールの開発者として著名な Oliver Mason 氏を訪問し,コーパス分析ツールの開発言語としての Java の利点について議論した。Mason 氏が開発した形態素解析ツール Qtag は Java で書かれており,resource flie を書き換えれば日本語にも対応するとのアドヴァイスを受けた。

次に,Geoff Barnbrook 博士,Susan Hunston 博士と個別にミーティングを行ない,滝沢が研究内容について発表し,意見を交換した。

最後に,クロアチア Sveučilište "J. J. Strossmayera" Osijek 大学の Pedagoški fukultet より研究員として来ている Tanja Gradečak-Erdeljič 氏より,Croatian National Corpus に関する情報を得た。

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e-mail: schiba@reitaku-u.ac.jp