last update: 2002-04-28

2001年度海外出張報告:小野

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出張の概要

出張者:
小野智香子 (研究協力者,千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程)
期間:
2002年2月19日~2月24日
訪問地:
モスクワ
目的:
ロシア科学アカデミー言語学研究所の訪問,およびチュクチ・カムチャツカ諸語に関する研究文献・資料の収集
付記:
チュクチ・カムチャツカ諸語文献目録

2月22日:ロシア科学アカデミー言語学研究所訪問

オリジナル JPG形式 73.5KB
ロシア科学アカデミー言語学研究所の看板 (クリックして画像を拡大できます)

東京大学の松村一登先生 (大学院人文社会系研究科 附属文化交流研究施設 東洋諸民族言語文化部門) に同行して,ロシア科学アカデミー言語学研究所を訪問した。ここでの目的は,ロシア科学アカデミー言語学研究所(主にオリガ・カザケヴィッチ氏)と共同で推進してきた「ロシア少数言語データベース」の文献目録を『ロシア少数言語文献ガイド』として刊行するための最終調整であった。我々はこれに関して積極的な意見交換を行い,現時点での問題点・修正点を確認した。文献目録の各言語ごとの編者の記載,ロシア語文献の英語訳の際の用語や表記の統一が今後の課題である。ロシア側の校正を持ち帰り,出版のための最終的な校正作業を行なった。また,晩にはカザケヴィッチ氏の自宅に招待され,レニングラードテレビ局制作の貴重なボート語話者のインタビューのビデオを見ることができた。私は今回が初めての訪問であったが,研究所の様子を知り,研究員や大学院生たちと交流できたことは非常に有意義であった。

2月20日~2月22日:ロシア国立図書館訪問

ロシア国立図書館にて文献資料を収集した。この時期,図書館の本館は改修工事中のため使用できなかった。今回訪問したのは,モスクワ市郊外ヒムキ町にある,ロシア国立図書館分館である。この分館には膨大な数のロシア・旧ソ連の学位論文が集まっている。

ここで資料を閲覧するためには,まず本館で入館証を作成する必要がある (本人の写真・パスポートが必要)。中に入ると,まずカード (テーマ別・アルファベット順にカテゴライズされている) により必要な論文を選んで注文し,30分~1時間30分ほど待って目的の論文を取りに行くというシステムである (なお,学部学生は一度に2冊しか注文できない)。1階と2階に閲覧室があり,2階には修士論文・博士論文の発表要旨の小冊子が置かれていた。また,文献のコピーも2階で受け付けていたが,緊急用のカウンターでは少数の枚数のコピーしか受け付けていない。論文まるごと1冊をコピーする場合は別のカウンターで受付ており,1枚4ルーブルと少々高めである。午前中など早い時間の受付では翌日に仕上がるようだが,午後に入ってからの受付では翌々日の引き渡しとなるようだ。ここで文献を収集する場合は (ロシア一般に言えることだが),時間に余裕を持って行った方が良いだろう。私は2月20日の午後2時頃に2冊の論文のコピーを依頼し,2月22日の午後5時の受け取りとなった。

以下にこの分館に所蔵されている,チュクチ・カムチャツカ諸語関係の論文を挙げる。

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