2000年度の研究活動計画
(調整班B03)
調整班B03研究組織
- 研究代表者: 松村 一登 (東京大学 大学院 人文社会系研究科)
- 研究分担者: 福井 玲 (東京大学 大学院 人文社会系研究科)
本調整班の研究目的
消滅に瀕した言語の研究者がコンピュータを研究に利用しようとする際に直面するさまざまな障碍をできるかぎり取り除き,言語研究の可能性を拡大するのが本調整班の研究の目的であり,具体的には,各研究班において次のようなことを配慮した研究が行われるよう研究支援を行う。
- 消滅に瀕した言語のテキストや音声資料を国際的に広く共有することが可能になるように,特定のOSや特定の商業ソフトウェアに依存しないデータ形式によって電子化するための方法や技術を開発し,消滅に瀕した言語の研究者の間に普及させる。
- 消滅に瀕した言語の研究者は個人単位で研究を行うのが通例であり,コンピュータセンターなどの設備を前提にしたデータ処理環境になじまないことが多い。このため,可能な限り費用のかからないコンピュータ利用の方法,すなわち,無償で提供され,かつ,現地調査に携行して利用可能なラップトップPCで動くツールの開発が理想的である。
本年度の研究実施計画
個別具体的な研究は,本調整班に統括される計画研究・公募研究の各研究班が行うので,本調整班の独自の研究活動は次の2つに集約される。
- 本調整班に統括される各研究班の研究代表者・研究分担者が,研究計画の調整,研究の進展・成果に関する報告,および情報交換を行ことを目的とする研究連絡会議を,少なくとも年2回開催する。第1回研究連絡会議(2000年4月29日)では,各研究班のメンバーによる本年度の研究計画の発表とそれに基づく討議が行われた。第2回は秋以降に予定。
- 本調整班に統括される研究全体の成果を広く一般に公開するために開設している調整班のWWWホームページをより一層充実させる。調整班のホームページは,特定領域全体のホームページと連動して運営されているが,この他に各研究班の研究成果を報告するホームページを開設,拡充する。
最終更新 2000/11/16 - 松村一登