計画研究(2000)
- 研究課題:「消滅に瀕した言語の言語資料のコンピュータ処理のためのデータ構造・分析ツールの研究」
- 研究代表者:福井 玲(東京大学)
TIPA関係
- TeX用音声記号フォントおよびスタイルファイルのパッケージであるTIPAに関連した研究
- TIPAの改良・記号の補充(今年度末まで): 現在のバージョンのバグを修正し,また記号の種類を増やす。最終的には Phonetic Symbol Guide に見られる記号をすべて含む予定。
- IPAの使い方のマニュアルの作成(2001年1月完成予定):既存のマニュアル(英語版)を改訂し,初心者向けの解説を大幅に増やす。
- フォント形式の変換:現在のTIPAは,フォントの書体として,Computer Modernに基づいたtipaと,Times Romanの書体に合わせたxipaという2種類の書体が含まれているが,xipaについては,すでに,Postscript用のpfbファイルが作られている。これをtipaについても行う。
KWIC関係
- Windows, Mac, Unixなど多くの環境で使える汎用的なKWIC索引作成用プログラムを開発する。
- 多くの種類の文字コードに対応させる。また,言語学者が独自にtransliterateしてテキストファイル化したものに柔軟に対応させる。(今年度〜来年度)
- 対訳形式,あるいはglossを付けたテキストに対応したKWIC索引を可能にする。(今年度〜来年度)
- Internetのブラウザから操作できるKWIC索引作成用プログラムおよびそのためのインターフェイスを開発する。当初は,複雑なtransliterationを伴ったテキストの例として中期朝鮮語を扱う。(今年度〜来年度)
最終更新 2000/11/15 - 松村一登