調整班B03
音声資料の文字転写
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- いわゆる「文字を持たない言語」の言語資料を言語学の研究に利用するためには,音声資料とその音声記号による文字転写を相互参照できるようなソフトウェアの開発が必要
- 音声記号で転写されたテキストをコンピュータ入力する方法の標準化の必要性
- IPA (国際音声字母)は,いわゆる UNICODE に登録済み (IPA 拡張文字)
- IPA 以外の音声字母を用いる伝統のある言語(たとえばウラル諸語)や,IPA に含まれない音声記号を用いる言語は少なくないので,IPA 以外の音声字母についても音声記号の文字コードの国際標準化が必要
- たとえば,ウラル系の危機言語のテキストの転写に用いられるウラル言語学の音声字母(Finno-Ugric Phonetic Alphabet, FUPA)について,UNICODE 登録を目指す動きがある
【資料 (大きさに注意!)】[ ZIP (1 MB) | PDF (1.1 MB) ]
- 音声記号で転写されたテキストをDTP印刷したり,インターネットで公開するためには,音声記号の文字コードの国際標準に加えて,パソコン用フォントの標準化が必要
- 印刷だけを問題にするなら,TeX なども考慮する必要がある。たとえば,TeX 用の国際標準となっている音声記号セットは,東京大学の福井玲氏の開発したものである
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