今後の課題と見通し

キリル文字の文字コード処理が,特定ソフトウェア,具体的には MS-Word のバージョンにより異なった方式で行われているため,ロシアから送られ てきたキリル文字を含む英語の文書(MS Word 95 以前で作成)のキリル文字 部分が MS Word 97 以降で読み込むと文字化けするというような,当初予 想していなかった事態がおこる可能性がまだまだある。

キリル文字問題で明らかになったこと:言語データだけの問題ではないこ とがたくさんあり,言語学以外の分野の研究者のもつ情報処理に関するノ ウハウにも目を向ける必要がある。キリル文字問題については,たとえば, 北海道大学のスラブ研究センター の情報処理部門との情報交換がたいへん役に立っている。

コーパスをオンラインで利用できるようなシステムの運営は,大学の1つ の学科で行うことは,インフラ的にも,人手の点でも,予算の点でも不可 能に近いので,多数の教育・研究機関との協力関係を実現させたい。

最終更新 2000/04/13 千葉庄寿 & 松村一登