天津市は北京の東南約130キロに位置し、清代末期には外国との交易場として外交を担当する「北洋大臣」が置かれた地である。その天津の西15キロに楊柳青(ヤンリュウチン)がある。楊柳青は明代・万暦年間(1573〜1619)から年画製作を始めて以来300年余の歴史を有し、清代中期には楊柳青を中心に32ヶ村の農民が参加して繁栄し、清代末には消費地・北京に近いことから北方年画の中心生産地となり、北方各省、東北、内蒙古等に行商され、20世紀初頭には年画業者は60余家に達した。その後、抗日戦や内乱により衰退したが、中華人民共和国成立後は、天津楊柳青画社を設立し復興に努力。楊柳青年画は、子孫繁栄にからむ「蓮笙貴子」「年年有魚」などの伝統的な図柄と、京劇・話劇(現代劇)などにちなんだ戯曲の一幕を題材にしたものが多い。 |
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