蘇州・桃花塢の年画
蘇州市は上海から西へ約90キロ、長江デルタ地域に位置し、古く春秋時代から「呉」の国の都として繁栄し、「東洋のヴェネチア」とも称される水郷都市である。明末清初には蘇州木版年画(姑蘇版)の作房と店舗が山糖街と桃花塢(とうかう)に分布し、清の正・乾隆の頃は40〜50軒にものぼった。伝統的な国画と民間巻物などの手法と西洋銅版画技法に深く影響して発展をとげる。桃花塢年画は、徳川時代初期に長崎に入る貿易船で一般文物とともに日本に到来し、貴重品として扱われ、当時の日本の版画界・浮世絵に大きな影響を与えたといわれている。中華人民共和国成立後は、蘇州桃花塢木刻年画社を設立し、市中央の玄妙観近くの宮巷に作房や店舗をもち、蘇州版画院の指導と協力のもとで、今日に継承されている。

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