11.黄楊木(ひめつげ)
つげ科の常緑小低木で、熱帯・亜熱帯に分布する。中国には約18種類があり、南方に多いが、北方にも存在する。黄楊木は成長の遅い木で、民間では「子孫木」と称されている。祖父が植えたものを孫の代になってやっと使用することができるという意味である。一般には40〜50年のものを材とするが、直径15cm以上のものは極めて少ない。また、木質が堅ろうなことから木彫の原料に適し、浙江の「楽清黄楊木彫」が有名で歴史も長い。伝統的には、小仏像や燈篭の骨組みの装飾が主要なものであったが、清末に職人・朱子常が独立した工芸品を製作するようになった。
このほか、伝統家具の象嵌装飾材料として淡黄色の黄楊木が好まれる。
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