4.ヤオ族の師公画
広西・雲南(文山)一帯のヤオ族地区では「師公画」と称される道教関連の絵画が存在する。その多くは、清代から民国年間の作品である。ヤオ族は、ふつう道教を信奉し、多くの民俗は道教との密接な関連を有している。例えば青年男子の成丁礼である「度戒」の儀式は道教関連の儀式を借用していることが明確である。このような儀礼をとり行なう時に「師公画」と称される巻軸式の神像を掛ける。「師公画」は、前述の「道教神画」と比べると全体的に稚拙で、やや漫画チックな印象を受け、ヤオ族自身の生活に密着した感じを与える。
収集資料は、ミャンマー在住の日本人骨董商からの入手。

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