3.道教神仙画 |
道教は中国固有の宗教で、中国国内で最も広く分布している。そのため道教絵画は全国各地に見出すことができる。道教の神々の中の最高権威者は「三清」である。三清とは即ち玉清元始天尊、上清霊宝天尊、太清道徳天尊のことである。晋代の葛洪『枕中書』以降の道藏書は、元始天尊が道教の始祖・老子に比べ更に尊いと認定している。南朝の陶弘景の『真霊位業図』によると、道教の神は七階に分かれ、元始天尊を始めとして、老子を第四階にならべる。民間では「三清」とは即ち「老子」のことと認めている。訣に曰く..老子は一気に三清に化した。このほか『道経師三宝』では、民間では「三清」の別称としている。道教神には、さらに玉皇大帝、三官大帝(天官、地官、水官)などがある。
収集資料は、貴州省東南部のもの。儺戯(ヌオシー・仮面劇)に使用されたものかも知れない。 |
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