楽亭県皮影団 |
清末民初には、楽亭県内にはよく知られたものだけでも80を超える「影班(インパン)」が数えられ、1930年代には朝鮮半島・日本までも公演に出かけたという。1938年に日本軍の侵略が本格化すると、その活動は停止することになった。1946年秋には、名芸人・斉懐を中心とする「皮影社」が結成された。解放当初は、「王宝山参軍」「白毛女」などの新編作品を演じることが殆どであった。1963年秋には中国民間文学研究会の招請により、北京で「劉胡蘭」「白蛇伝」などの伝統的作品を演じ、好評を博した。文化大革命の中断を経て、1973年には再び活動を再開し、「杜鵑山」「紅色娘子軍」などを演じていたが、四人組が打倒されてからは、伝統的な演目が復活している。現在の状況は、団員は10名で、春節や夏季の農閑期を中心に活動を行ない、年間200場の公演をこなしている。「場」とは2時間余りの公演である。演出には劇本を使用し、人形の操作は二人で行なっていた。楽器は、四弦・鼓を用いている。 | |||
|