おわりに
速水 融
数十人からなる研究グループを統括することは容易ではない。このプロジェクトの国内構成メムバーは、比較的若い研究者が多かったが、それぞれがすでに discipline を持ち、研究成果を発表している。プロジェクト内での研究上の論争も多くあったが、一つのプロジェクトのまとまりを破壊してしまうことだけは避けねばならなかった。というわけで、中には徹底的な論争を欲する方もいたかもしれないが、研究代表者としては、soft landing を選んだのである。