『論説資料』の使い方
『論説資料』は,論説資料保存会 が発行している論文資料集です。1964年以降「中国関係」「国語学」「英語学」「教育学」の各分野で論文が年度別に集成されています。収録したデータは1998年度までは冊子体で,1999年度 (2000年発行) からはCD-ROM版でも発行されており,麗澤大学図書館のデータベースでは,上で紹介した 検索例の画像 にもある「Full text」というリンクから,『論説資料』の1999年以降の論文を直接参照することが可能です。
【補足】『論説資料』の論文の本文が参照できるのは学内ネットワークからアクセスした場合のみです。学外のPCからアクセスする場合には,L2TP-VPN で大学ネットワークに接続してからアクセスしてください [アクセス方法の解説]。L2TP-VPNの利用はブラウザで学内のページにアクセスするだけであれば申請の必要はありません。FTPやSSH,UNCを用いたサーバへのアクセスを希望する場合はヘルプデスクに利用申請をしてください。リモート接続サービス申請書 (←学内のみ) で申請し,3営業日で使えるようになります。
『論説資料』は,上で説明したとおりあくまで2次的加工物であり,原著者に許諾をとったうえで作成された,参照を目的とした「見本」です。従って,レポートや論文を作成する際には,参考文献に論文が『~論説資料』に掲載されている,と示すのは間違いです。つまり,上で紹介した論文情報画面の例を例に示すと,
山内博之 (2003) 「日本語の連体修飾節の分類に関する一考察―英語との対照を参考にして―」『英語学論説資料』37号, 第4分冊. 論説資料保存会.
は誤りで,オリジナルの掲載誌名,発行年,ページ数は異なります。論文・レポートの参考文献には必ずオリジナルの出典情報を載せる必要があります。
山内博之 (1998) 「日本語の連体修飾節の分類に関する一考察―英語との対照を参考にして―」『日本語・日本文化研究』6: 1-13. 京都外国語大学.
OPAC による検索で『論説資料』による論文の情報が得られたら,必ず出典を調査します (雑誌名はOPACの『論説資料』のデータからも分かりますが,出版元やページ数,発表年等を正確に把握する必要があります)。今回紹介した文献データベースを使うならばCiNii Books [雑誌の所蔵情報の例] で掲載誌の正式な情報を確認するか,CiNii Articles [論文情報の例] で原論文の情報をもとに出典情報を確認するとよいでしょう。