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フィンランド語の「他動詞+第3不定詞入格」構文

(English version is now under construction.)
千葉 庄寿 (ちば しょうじゅ, 東京大学大学院)
日本言語学会第119回大会 (1999) 研究発表要旨

フィンランド語の第3不定詞入格 (3InfIll) が他動詞を主動詞として現れる構文 (AC) について、(1) 主動詞の目的語 (Obj) の有生性、(2) 共起しうる 3InfIll の種類という 2つのパラメータを用いて主動詞を3種類に分類し、AC の用法を 体系的に記述することを試みた。

先行研究では、Obj が有生の場合の AC がもっぱら注目されている。 しかし、実際には3割の用例に無生の Obj が現れる。 さらに、有生の Obj をとりにくい主動詞 (タイプC) が AC をとって現れる場合、不定詞の前置が可能になる一方、Obj の指示対象自身に変化をもたらすような行為を表す動詞は 3InfIll としてとることができないことが、 用例の検証からわかった。

発表ではさらに、3種類の動詞タイプの比較をもとに、タイプCのような他動詞から、 AC にあって動詞の語彙的な意味が希薄になっている主動詞 (タイプB) への、 文法化の流れの中に AC をとる各動詞を位置付けられることを論じた。

(同一内容の要旨が『言語研究』に掲載される予定です。)

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