ドイツの詩をどうぞ

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ドイツロマン派の詩を２編ご紹介します。原文と邦訳を並べてご覧になれます。
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音声ファイル (MP3 および RealMedia 形式) をリンクしてあります。ドイツ語の響きをお楽しみください。テキストの左側のアイコンをクリックして再生 (ないしダウンロード) してください。
テキストはドイツ語学科石村先生にご提供いただいています。また，朗読は同学科のマーレット先生，邦訳は草本先生にお願いしました。お忙しいところをご協力ありがとうございました。

Friedrich Schlegel (1772-1829)

フリードリヒ・シュレーゲル

MP3, 16sec, 41.2KB

RealMedia, 16sec, 36.2KB

Die Vögel

Wie lieblich und fröhlich,
Zu schweben, zu singen,
Von glänzender Höhe
Zur Erde zu blicken.

Die Menschen sind töricht,
Sie können nicht zwitschern.
Sie jammern in Nöten,
Wir flattern gen Himmel.

Der Jäger will töten,
Dem Früchte wir pickten;
Wir müssen ihn höhnen
Und Beute gewinnen.

なんて楽しいんだろう
飛んで歌って
高いところから
地上を見下ろすのは

人間は馬鹿だ
さえずることもできない
彼らは苦しみを嘆くけれど
僕たちは天に向かって羽ばたく

狩人は餌で釣ろうとする
餌だけとって逃げてやった
さああざ笑ってやれ
そして今度は僕たちの餌を狩にいこう

Ludwig Uhland (1787-1862)

ルートヴィヒ・ウーラント

MP3, 22sec, 53.8KB

RealMedia, 22sec, 47.9KB

Das ist der Tag des Herrn!
Ich bin allein auf weiter Flur,
Noch eine Morgenglocke nur
Nun Stille nah und fern!

Anbetend knie ich hier.
O süßes Graun! Geheimes Wehn!
Als knieten viele ungesehn
Und beteten mit mir.

Der Himmel nah und fern
Umgibt mich klar und feierlich,
So ganz als wollt' er öffnen sich.
Das ist der Tag des Herrn.

これこそ主の日だ！
私は一人で広い草地にいる
もう一つ朝の鐘が鳴れば
どこもかしこも静まりかえる

讃え祈りながらここにひざまずく
甘き恐れ！ひそかな痛み！
まるで見えないところで多くの人がひざまずき
私とともに祈っているかのようだ

どこまでも広がる天は
私を包み，澄んで厳かだ
まるで天が開こうとしているかのよう
これこそ主の日だ！