2.朱漆家具 |
明清時代に、杉の木の家具に朱漆を塗り、白銅などの金具をつけたもの。また、椅子・ベット等の家具には、蒔絵を施したり、浮き彫りの技法で装飾的な効果をあげている。
おもに浙江省の東部地区の寧波・紹興で嫁入り道具として重用され、ベット・皮枕・油灯架・提桶・梳妝台・描金紅箱・紅脚椅・脚・茶壷桶・茶桶・官箱・提籠・針線・子孫桶などがあげられる。 このうち、「官箱」は花嫁の身の回りの品を入れ紅い布で包み、嫁入りの当日に婿方の家人に背負われて運ばれて行く。また、「子孫桶」は嫁入り道具の隊列で第1番目に担がれるもので、旧時の女性は子孫桶の上で分娩し、紅脚桶・五爪桶で嬰児の産湯(うぶゆ)をつかった。 |