小凉山のイ族
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イ族は、総人口が約776万人で、中国の少数民族中第7位を占める大集団である。雲南省に61%が居住するが、27%を占める四川省の「大凉山」に居住する通称「ロロ」族が中国側の支配が全くおよばない「ロロ独立国」を築いたことから有名である。雲南省寧県に居住するイ族は、4〜5代まえに四川の「大凉山」から移動して来たといい、「大凉山」に対して寧県一帯を「小凉山」という。
イ族には多くの自称があるが、ノス(黒イ、四川大凉山など)、二(アシ、サニなど)、ロロポ・ララポ(白イ)の三大系統に大別される。このうちノス社会は、大凉山が奴隷制社会であったことや、現在でも族長(家支)が一族の強固な結束力としてあることを特徴としている。なお、家支は血統を意味し、始祖から父子連名制によってつながる父系親族集団である。
言語は多様で、6方言に大別されるが、互いにほとんど通じないという。約1000年前に創作されたという音節文字 文が、宗教職能者・ピモによって伝えられている。ピモは太鼓を叩いて精霊を招き、その精霊と人間との仲介役を果たした。なお、 文は象形文字を母体とするが、大部分は同音仮借によってイ語の音節を示す音節文字である。
黒イの男性は、自らのアイデンティティを保持するため、「天菩薩」と呼ぶ髷を結い、その上に黒いターバンを巻くことを常とした。チャルワと称する黒いマントをはおり、正装時には長剣を腰につるした。「黒イ」と称されるのはこの色によるとされる。
既婚女性も同様に、黒色のターバンを巻いている。『資料1』
生業は、おもに山間部で、ソバ・燕麦・大麦・トウモロコシ・ジャガイモを栽培し、ヤギやブタなどの家畜を飼育するが、一部では牧畜も行なっている。伝統的な主食はツァンパ(炒った麦粉を水などで練ったもの)で、チベット族の食習慣に近い。『資料2』


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