ドイツでの半年間

N.N.

 

私は2月から8月までの半年間、ドイツのイエーナ大学に留学しました。ドイツに行く前は、半年がこんなにも短いものとは思ってもいませんでした。2月からの1ヶ月間は、

フェーリエンアカデミーに参加しました。机に座っての授業だけでなく、いろいろな所への遠足へも含まれていて、研修内容が毎日とても充実していました。毎日どこかに出かけていたので、この1ヶ月でだいぶドイツに慣れることができたと思います。しかし初めのうちは、やはりホームシックになりました。3月中旬にフェーリエンアカデミーが終わり、授業が始まるまで1ヶ月間ありました。この間に寮を移動したり、生活する上での物をそろえたり、学籍の登録に行ったりといろいろやることはあったけれど、1人でいる時間が多かったので、ホームシックはなかなかなおりませんでした。日本で普通にできていたことが、ドイツではすごい時間がかかり苦労したこともたくさんあり、初めはなんて住みにくい国なんだろうと思っていました。しかし、言葉が全部わかって20年間暮らしてきた日本と、まだ生活して1ヶ月しかたっていない国の暮らしを比べても仕方ないし、ドイツ語がわかればわかるほど、生活も楽しくなるのではないかと思うようになりました。また日本と違うことがたくさんありすぎて、最初は戸惑ったけれど、時間が経つうちにこれがドイツなんだと受け入れられるようになりました。

4月に入り授業が始まると、毎日が宿題の嵐でした。ほぼ全ての授業から宿題がでていました。予習復習はした分だけ、その時の授業が充実していました。知らない単語を調べておくだけでも、だいぶ違いました。また、自分の意見を言うことの大切さがよくわかりました。最初の頃は文法に自信がないといった理由で、消極的になってしまっていました。しかしどの先生も、文法が違っていてもそのつど直してくれたり、私が何を言いたいかを必死でわかろうとしてくれていました。日本では文法の授業の時などは、説明をうけて、問題を解いての繰り返しだったので、自分の意見を言う能力が鍛えられて良かったです。授業は麗澤生だけだったけれど、人数がそんなに多くなかったので発言のチャンスもたくさんあり良かったと思います。振り返ってみると、授業が始まってからは本当に時が経つのが早かったように感じます。

そして何より、私のドイツ留学を素敵なものにしてくれたのがタンデムでした。私は本当にタンデムパートナーに恵まれたと思っています。彼女は本当に親切で、週に1回のタンデムだけでなく、いろいろなパーティーに誘ってくれたり、家に招待してくれたりしました。また、彼女のおかげで友達の輪もだいぶ広がったと思います。私が聞き取りやすいようにはっきりと話してくれたり、難しい単語はなるべくわかりやすい単語に直してくれたり、私のたどたどしいドイツ語も笑顔でいつも聞いてくれていました。タンデムをやるごとに、ドイツ語を話すことが怖くなくなっていきました。タンデムパートナーだけでなく、私が知り合ったドイツ人は本当にどの人も親切でした。自分のドイツ語がもっとできれば、もっといろいろな話ができるのに!と思いドイツ語への意欲が掻き立てられていました。

授業でもドイツ語はたくさん学べたけど、ドイツ人との会話をたくさんすればするほど、話す力は伸びていったと思います。私が今回の留学の目的は、もちろんドイツ語の上達でしたが、なかでもスピーキング力をあげることを一番の目標としていました。日本でドイツ語を話す機会は限られているからです。まだまだ間違えも多いし流暢なドイツ語ではないけれど、せっかく今回の留学で話す事を楽しいと感じることができたので、ドイツにいた時だけでなく日本でもドイツ人との交流を大切にしたいと思います。

 ドイツはヨーロッパの中心ということもあって、他の国への旅行もいい思い出のひとつです。私はプラハとウィーンに行ってきました。意外だったのが、オーストリアもドイツ語圏なのでドイツ語が少しは聞き取れるかなと思っていたら、簡単なドイツ語も全く聞き取れませんでした。ドイツ人に聞いてみたら「自分もオーストリア人が話すドイツ語は理解できない時がある」と言っていました。ドイツ語にも方言があることは知っていたけれど、こんなにも違うとは思ってなかったので、驚きました。ドイツ国内の旅行はベルリンや南ドイツを中心に周りました。本当にどこの都市もきれいでした。今までの人生でこんなに旅行をしたことはなかったと思います。

 留学してドイツについて数え切れないくらいの事を学びました。それと同時に自分の日本についての知識の少なさを反省しまた。日本語を勉強しているドイツ人はやはり日本に興味があるので、いろいろな質問をされました。とても基本的な事な質問なのに、すぐに答えられなくてインターネットで調べたりしていました。勉強するのは違う国の言葉だけど、自分の国についてはしっかり知識がなくてはいけないと思いました。

 このように、学んだことや日本を離れて改めて気づいたことなど、この半年間の留学でたくさんのものを得ることができました。これは日本にいたら絶対に得られなかったものばかりです。前はテストがあるからなど、義務的にドイツ語を学んでいるところがあったけれど、ドイツに行ってからは1つ新しい単語を学ぶことでさえ楽しかったです。自分の文法のミスに気づくには問題集とかを解くよりも、話をしてドイツ人に話しの途中で直してもらうのが、一番効果的だったと思います。日本に帰ったら、留学していた時のように毎日ドイツ語にふれられる環境ではなくなってしまうけれど、この半年を無駄にしないようドイツ語の勉強を続けようと思います。日本にいた時はやる事がたくさんありすぎたので、こんなに自分と向き合った時はないと思います。最初はホームシックだったということもあり、やはり外国で住むのは大変なのだな、これから半年間やっていけるのかなと、とても不安に思っていたけれど、日本に帰る時は本当に寂しかったです。いつの間にかイエーナという街が自分にとってとても住み心地の良い場所になっていました。日本の他に第2の故郷ができたような気がします。まさか半年で自分がこんなにもドイツに慣れるなんて思ってもいませんでした。私がこんなに素晴らしい留学生活を送ることができたのも、ドイツでのたくさんの人たちの助けがあったからこそだと思っています。これからもドイツ語を一所懸命勉強して、その人たちにいつか恩返しをしたいと思っています。そして、何より留学のチャンスをくれた先生や、ずっと支えてくれた両親には感謝しています。今回のドイツ留学、ドイツでできた友達は私の一生の宝です。

P1000236

 

DSC04325